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池波正太郎の小説 鬼平犯科帳 第一巻「唖の十蔵」読書後のあらすじと感想

どうも“とつとつ”です。

totsu-totsu.hatenablog.com

でも書きましたが、波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」は、私のお気に入りです。

定期的に何度も読み返している作品で、Kindleに入れていつも欠かさず持ち歩いています。

そんな「鬼平犯科帳」好きの私ですが、今日は鬼平犯科帳 第一巻「唖の十蔵(おしのじゅうぞう)」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。

 

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鬼平犯科帳

 

鬼平犯科帳とは

鬼平犯科帳長谷川平蔵を主人公とする時代小説です。

何度も映像化され、漫画化され、テレビアニメ化もされた、息の長い人気を誇る池波正太郎の代表作品です。

実在の人物である長谷川平蔵こと、長谷川宣以(はせがわのぶため)は江戸時代中期に火付盗賊改方の長である火付盗賊改役を務めました。

火付盗賊改は、町奉行所の手に負えない凶悪犯や盗賊の取締りと捕縛に当たる役です。

平蔵はそのすぐれた働きによって、捕物の名人と讃えられますが、人足寄場(にんそくよせば)の設立と維持に尽力したことでも知られる人物です。

鬼平犯科帳は全部で135作で、ほか番外編が1作あります。

このうち5作が長編、残りの130作が短編作品です。

未完に終ったのは最後の『誘拐』1作のみです。

現在は文春文庫に収められた新装版、アニメ化をきっかけに改訂された決定版、全二十四巻で刊行されています。

私は定期的に読み返しているので、電子書籍版をいつも持ち歩いています。

電子書籍で読みたい方は、専用端末があるとすごく快適です!

 

記念すべき第一巻の収録作品は「唖の十蔵」・「本所・桜屋敷」・「血頭の丹兵衛」・「浅草・御厩河岸」・「老盗の夢」・「暗剣白梅香」・「座頭と猿」・「むかしの女」の8篇です。

今回は鬼平犯科帳 第一巻「唖の十蔵」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。

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「唖の十蔵」読書後のあらすじと感想

あらすじ

小野十蔵は火付盗賊改方・同心である。

火付盗賊改方の御頭(長官)は、御先手組の弓組と鉄砲組のうちの「旗本」一人が役目を任ずる。

この下に与力衆がつき、さらにその下役として、十蔵のような同心がはたらいている。

いわば十蔵は、特別警察の外まわりの刑事か警官のようなものだ。

この話の時点では火付盗賊改方の御頭は、長谷川平蔵ではなく堀帯刀という五百石取りの旗本であった。

十蔵には妻お磯と娘のおゆみがいる。

お磯との関係は冷めきっており、彼の生活は索漠としていた。

十蔵は役所へ出ても、あまりに無口なものだから、十蔵の姓の小野をもじって「唖の十蔵」などと同僚たちによばれているが、その活躍は抜群のものがある。

火付盗賊改方は、凶悪無慙の怪盗「野槌の弥平」を狙っているのだが、なかなか手がかりがつかめずにいた。

そんな中、密偵・岩五郎からの密告が、十蔵の上役で与力の佐嶋忠介の耳へ入った。

野槌の弥平につながる手がかりを得た上役の佐嶋の命により、十蔵は小間物屋の主、助次郎を追うことになる。

しかし助次郎は、女房のおふじによって殺されていた。

おふじは3ヶ月の身重であった。

本来ならばおふじを所へ連行し、小間物屋助次郎の死体の検証をするのが正当の手続きなのである。

だが、おふじを不憫に想った十蔵は役所へ引き立てることはしなかった。

静かにお腹の子を産ませてやるため、独断でおふじを匿うことにしたのである。

十蔵はやがていけないこととは知りつつも、このおふじと関係を持ってしまう。

二人の密会が続くうち、時はたち、おふじは丈夫な女の子を生んだ。

火付盗賊改方は新たな御頭を生んだ……

感想

記念すべき鬼平犯科帳、第一巻・一話「啞の十蔵」です。

役目をはずれて私情に流されていく、小野十蔵を描いた物語です。

この第1話の最初の時点では、火付盗賊改方の御頭は、長谷川平蔵ではなく堀帯刀という五百石取りの旗本です。

また、平蔵直下の密偵として後々まで活躍することになる小房の粂八が登場します。

事件後、平蔵は盗賊・助次郎とおふじの間にできたお順という女児を養女にしました。

その際「おれも妾腹の上に、母親の顔も知らぬ男ゆえなあ……」 長谷川平蔵がつぶやくように言った、最後の言葉が強く印象に残りました。

登場人物

さいごに

池波正太郎の「鬼平犯科帳」は私のお気に入りです。

1話ごとに完結している短編の連作なのでとても読みやすいです。

鬼平犯科帳の影響で、お寺や神社を参拝するようにもなりました。

電子書籍だと全巻いつでもどこでも読めるので、AmazonKindle版を購入し直しました。

旅行へ行く時もいつも一緒に持ち歩くほど鬼平犯科帳が大好きです。

鬼平犯科帳と一緒に成長したと言っても過言ではありません。(笑)

全24冊、長編・短編合わせて135作品のどこから読んでも面白い名作です。

時代物など一度も読んだ事が無いという人や、普段、小説なんて余り読まないという人が読んでも楽しめる小説だと思います。

皆さんもこの機会に一度、手に取ってみませんか

興味がある方は是非、下記のサイトにて詳細をチェックしてみてくださいね!!

私のようにいつでもどこでも持ち歩きたい方には、電子書籍がオススメです。

電子書籍で読むときは、専用端末があるとすごく快適です!

次回予告

次回は、鬼平犯科帳 第一巻「本所・桜屋敷」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。

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