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池波正太郎の小説 鬼平犯科帳 第一巻「血頭の丹兵衛」読書後のあらすじと感想

どうも“とつとつ”です。
totsu-totsu.hatenablog.com

でも書きましたが、波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」は、私のお気に入りです。

定期的に何度も読み返している作品で、Kindleに入れていつも欠かさず持ち歩いています。

そんな「鬼平犯科帳」好きの私ですが、今日は、鬼平犯科帳 第一巻「血頭の丹兵衛(ちがしらのたんべえ)」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。

 

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■過去の連載記事

鬼平犯科帳 (一)「唖の十蔵」
鬼平犯科帳 (一)「本所・桜屋敷」

鬼平犯科帳 第一巻

 

 

記念すべき第一巻の収録作品は「唖の十蔵」・「本所・桜屋敷」・「血頭の丹兵衛」・「浅草・御厩河岸」・「老盗の夢」・「暗剣白梅香」・「座頭と猿」・「むかしの女」の8篇です。

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「血頭の丹兵衛」読書後のあらすじと感想

あらすじ

あの小川や梅吉の処刑がすんでから間もなく、いったん長谷川平蔵は火付盗賊改の任を解かれた。

その間、血頭の丹兵衞一味が立て続けに江戸市内を荒らしていた。

血頭一味の盗みは、盗賊仲間でいう急ぎ盗(ばたらき)である。

その犯行のすさまじさは言語に絶するものがあった。

だが過去に血頭の丹兵衞の下で働いていた小房の粂八は、血頭の丹兵衛の手口ではないと思っていた。

粂八の知る血頭の丹兵衛は、有り余るところから盗み、女を犯さず、一滴の血も流さずという信条を貫き通す真の盗賊であった。

その後も血頭の丹兵衞よる急ぎ盗み立て続けに起こった。

それに業を煮やした老中松平定信より、平蔵は火付盗賊改の御頭に再任された。

その後、平蔵は血頭一味が東海道・島田の宿場に集まるという話を、被害にあった紙問屋の娘から情報を得た。

平蔵は粂八の血頭の丹兵衛への心情を汲み、粂八に血頭の丹兵衛の探索をまかせた。

そして、小房の粂八のすがたは、役宅内から姿を消した。

粂八は血頭の丹兵衛を追い、東海道を下り島田の宿へ入った。

しかし手がかりらしいものを得ることが出来なかった。

そして、江戸に戻ろうとした前夜、ついに血頭の丹兵衛が粂八の前に現れた……

感想

第一巻・三話「血頭の丹兵衛」です。

この話では、老中・田沼意が失脚し、松平定信があらたな老中になります。

同時に長谷川平蔵はいったん、火付盗賊改の役目を解任されます。

しかしこれは平蔵が松平定信から目をかけられていたからで、彼は平蔵を別の役目に昇進させようとしたのが理由でした。

「血頭の丹兵衛」の事件以降、小房の粂八は密偵となって働くようになります

この回では、平蔵の盗賊に対する基準が垣間見えます。

真の盗賊には、好意的ですが、逆にそれ以外の盗賊に対しては、情け容赦はしない「鬼」になります。

登場人物

興味がある方は是非、下記のサイトにて詳細をチェックしてみてくださいね!!

次回予告

次回は、鬼平犯科帳 第一巻「浅草・御厩河岸」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。

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