どうも“とつとつ”です。
でも書きましたが、波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」は、私のお気に入りです。
定期的に何度も読み返している作品で、Kindleに入れていつも欠かさず持ち歩いています。
そんな「鬼平犯科帳」好きの私ですが、今日は、鬼平犯科帳 第二巻「女掏摸お富(めんびきおとみ)」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。
■過去の連載記事
鬼平犯科帳 第二巻
第二巻の収録作品は「蛇の目」・「谷中・いろは茶屋」・「女掏摸お富」・「妖盗葵小僧」・「密偵」・「お雪の乳房」・「埋蔵金千両」の7篇です。
「女掏摸お富」読書後のあらすじと感想
あらすじ
長谷川平蔵は久しぶりに従兄弟の三沢仙右衛門と王子権現へ参詣する途中、女とすれちがった。
女は巣鴨追分に店を出す笠屋の女房のお富であった。
ある日のこと、店番をしているお富の前に霧一味の掏摸で岸根の七五三造というかつての掏摸仲間が現れる。
「金百両を用意しないと元締めにも亭主にも全てをばらす」とお富は脅される。
自分の過去を卯吉に知られたくないお冨は、やむを得ず何年かぶりに掏摸を始めてしまう。
最初は感覚を取り戻せずにいたが、回を重ねる毎に昔の掏摸の腕を取り戻すお富。
そして、ついに約束の百両を用意し終えるが……
感想
第二巻・三話 「女掏摸お富」です。
お富は無事百両を稼ぎ、岸根の七五三造に手切れ金を渡すことができた。
これで元の平穏な暮らしに戻ることができるお富。
しかし最後の日の根津権現で、立て続けに三人から財布を掏摸盗ったことで、お富は盗むことが快感になってしまいました。
きっとお富は、利益目的の窃盗(万引き)ではなく、窃盗を行うときの緊張感と、窃盗後の解放感という、精神的な起伏を好み、窃盗を繰り返してまう依存症、「クレプトマニア」に陥ってしまったんだと思います。
登場人物
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次回予告
次回は、鬼平犯科帳 第二巻「妖盗葵小僧」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。