どうも“とつとつ”です。
でも書きましたが、波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」は、私のお気に入りです。
定期的に何度も読み返している作品で、Kindleに入れていつも欠かさず持ち歩いています。
そんな「鬼平犯科帳」好きの私ですが、今日は、「鬼平犯科帳 第二巻」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。
■過去の連載記事
鬼平犯科帳 第二巻
作品
第二巻の収録作品は「蛇の目」・「谷中・いろは茶屋」・「女掏摸お富」・「妖盗葵小僧」・「密偵」・「お雪の乳房」・「埋蔵金千両」の7篇です。
蛇の目
谷中・いろは茶屋
女掏摸お富
妖盗葵小僧
密偵
お雪の乳房
埋蔵金千両
感想
鬼平犯科帳 第二巻は終了です。
収録作品は「蛇の目」・「谷中・いろは茶屋」・「女掏摸お富」・「妖盗葵小僧」・「密偵」・「お雪の乳房」・「埋蔵金千両」の7篇です。
本書では、鬼平犯科帳 第一巻で登場し密偵となった、相模の彦十と小房の粂八が本格的に働き始めます。
小房の粂八は、鬼平犯科帳(一)「暗剣白梅香」で登場した船宿〔鶴や〕の主人となり、そこを拠点に市井の情報活動をしています。
また、鬼平犯科帳(一)「本所・桜屋敷」で登場した、平蔵とは青年時代を共に高杉道場で剣術修行に励んだ親友・岸井左馬之助も第二巻でも登場します。
鬼平犯科帳(二)「妖盗葵小僧」で登場した葵小僧は、長谷川平蔵が今まで対してきた盗賊の中で一番の難敵でした。
被害先の妻や娘を凌辱することで、被害者の恥が世間に広まるのを恐れて事件を内密にすることまで計算づくでやっている知能犯で、ほんとうに厄介な盗賊でした。
被害件数、被害総額とも今までの盗賊よりはるかに多いです。
そんな葵小僧の跳梁跋扈に、平蔵の面目は丸つぶれとなり、一時期は火付盗賊改、二人体制という異例な処置も取られたほどでした。
また本書・第2話「谷中・いろは茶屋」では、兎忠こと火付盗賊改方・同心、木村忠吾が初めて登場します。
忠吾は荒々しい火付盗賊改方には似つかわしくない男ですが、巻を追うごとに火付盗賊改方・同心として立派(?)に成長していきます。
したがって鬼平犯科帳は木村忠吾の成長記と言ってもいいぐらいです。(笑)
ちなみに兎忠とは、芝・明神前の菓子屋〔まつむら〕で売り出されている〔うさぎ饅頭〕そっくりだというので、そう呼ばれています。
この頃(鬼平犯科帳 第2巻)の長谷川平蔵は、火付盗賊改の御頭になってから六年がたっており、あぶらがのりきっている時期だけあって、彼の勘ばたらきも見事なものです。
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次回予告
次回は、鬼平犯科帳 第三巻「麻布ねずみ坂」の読書後のあらすじとコメント(ネタばれ)を書きたいと思います。