どうも”とつとつ”です。
でも書きましたが、波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」は、私のお気に入りです。
定期的に何度も読み返している作品で、Kindleに入れていつも欠かさず持ち歩いています。
そんな「鬼平犯科帳」好きの私ですが、今日は、鬼平犯科帳 第四巻「霧の七郎(なごのしちろう)」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。
■過去の連載記事
鬼平犯科帳 第四巻
第四巻の収録作品は「霧の七郎」・「五年目の客」・「密通」・「血闘」・「あばたの新助」・「おみね徳次郎」・「敵」・「夜鷹殺し」の八編です。
今回は鬼平犯科帳 第四巻「霧の七郎」の読書後のあらすじと感想を書きたいと思います。
「霧の七郎」の読書後のあらすじと感想
あらすじ
霧の七郎は長谷川平蔵に捕えられて死刑にされた兄・〔小川や梅吉〕の恨みを晴らすために、機会をうかがっていた。
渋谷村の金王八幡宮の境内で、賭博場へ出入りをしている無頼ども七人を、電光のごとく抜き打って瞬く間に倒した浪人を七郎は目撃した。
浪人の名は、上杉周太郎、剣客であった。
五尺そこそこの小男で、しかもずんぐりと肥った体躯だが、腕前は確かである。
兄・小川や梅吉の恨みを晴らそうとしていた七郎にとって、うってつけの浪人であった。
七郎は浪人に金百両で、殺しを依頼した。狙った相手は、平蔵の長男・辰蔵である……
感想
第四巻 1話「霧の七郎」です。
鬼平犯科帳 第三巻「むかしの男」で、長谷川平蔵の養女・お順と妻女・久栄を殺して平蔵に復讐しようとして失敗に終わった霧の七郎は、今度は平蔵の長男・辰蔵を殺そうとします。
七郎の兄・小川や梅吉に対する兄弟愛はすごいものです。
霧の七郎から、金百両で殺しの依頼を受けた上杉周太郎は念流の剣客でした。
辰蔵の剣術の師・坪井主水は上杉周太郎の父・馬四郎の弟子でした。
周太郎は風貌が冴えないせいもあり、金にも名誉にも縁がなく、市中に埋もれていました。
平蔵が長男・辰蔵に語った
上杉さんはな、あの顔かたちで損をしつづけて来たのだ。 世の中の人間の多くは、うわべだけで人の値うちをはかってしまうゆえ、な
すごく印象に残りました。
江戸時代も中期になると、剣の腕だけでは仕官先がないので、世に埋もれ、悪の道に手を染める浪人や剣客が大勢いたのでしょうか。
登場人物
- 霧の七郎 - 盗賊
- 上杉周太郎 - 剣客
- 長谷川辰蔵 - 長谷川平蔵の長男
- 三沢仙右衛門 - 長谷川平蔵の従兄弟
- 坪井主水 - 辰蔵の剣術の師
- 岸井左馬之助 - 平蔵の剣友
- 長谷川平蔵 - 火付盗賊改方長官
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次回予告
次回は、鬼平犯科帳 第四巻「五年目の客」の読書後のあらすじとコメント(ネタばれ)を書きたいと思います。