どうも”とつとつ”です。
でも書きましたが、波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」は、私のお気に入りです。
定期的に何度も読み返している作品で、Kindleに入れていつも欠かさず持ち歩いています。
そんな「鬼平犯科帳」好きの私ですが、今日は、鬼平犯科帳 第四巻「血闘 (けっとう)」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。
■過去の連載記事
鬼平犯科帳 第四巻
第四巻の収録作品は「霧の七郎」・「五年目の客」・「密通」・「血闘」・「あばたの新助」・「おみね徳次郎」・「敵」・「夜鷹殺し」の八編です。
今回は鬼平犯科帳 第四巻「血闘」の読書後のあらすじと感想を書きたいと思います。
「血闘」の読書後のあらすじと感想
あらすじ
場所は武蔵の国・南葛飾郡・渋江村だ。
いつの間にか、日が暮れかけていた。
長谷川平蔵は小舟の中で苛立ちながら待っていた。
火付盗賊改方の役宅から、部下たちが駆けつけて来るのをもう二刻(四時間)も待ち続けている。
目の前にある荒屋敷の中に、密偵のおまさが連れこまれている。
悪党どもに捕らわれている、おまさを救い出さねばならない……。
感想
第四巻 4話「血闘」です。
平蔵はおまさを二十年以上前から知っています。
おまさが十か十一のころの平蔵は継母・波津と、折り合いが悪くほとんど屋敷へは寄りつかず、おまさの父親・〔鶴の忠助〕(たずがねのちゅうすけ)が営む盗人酒屋に入り浸っていました。
その頃の平蔵は名を銕三郎と呼び、無頼のものからも恐れられる若者でした。
そのころのおれときたら、箸にも棒にもかかったものではない。四百石どりの父の体面にもかかわるまねのしつづけで、親類どもは、このままに、おれを放っておいたなら、神君(家康)以来の長谷川家も幕府から取りつぶされてしまいかねぬ……と、な。いやもう全くの、鼻つまみで、いま考えると冷汗がわいてくる
平蔵は後年、こう思い返しています。(笑)
おまさの父親・〔鶴の忠助〕はむかしかたぎの盗賊で、
ないところからは盗人らず、ありあまるところから盗る。おつとめに人を殺傷せぬ。女を犯さぬ
真の盗賊なら守り抜かねばならない〔三カ条〕を貫いた男です。
そんな父親の影響もあり、おまさも盗賊の世界に足を踏み入れました。
しかし平蔵が火付盗賊改方の長官に就任したと知り、密偵になる決意をしました。
以来、おまさは小間物の行商をしながら、江戸市中を歩き回り情報を平蔵にもたらすようになりました。
登場人物
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次回予告
次回は、鬼平犯科帳 第四巻「あばたの新助」の読書後のあらすじとコメント(ネタばれ)を書きたいと思います。