どうも“とつとつ”です。
正月三が日が終わり、今日からまた通常通りの毎日が始まりました。
でも書きましたが、波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」は、私のお気に入りです。
定期的に何度も読み返している作品で、Kindleに入れていつも欠かさず持ち歩いています。
そんな「鬼平犯科帳」好きの私ですが、今日は、鬼平犯科帳 第二巻「谷中・いろは茶屋」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。
■過去の連載記事
鬼平犯科帳 第二巻
第二巻の収録作品は「蛇の目」・「谷中・いろは茶屋」・「女掏摸お富」・「妖盗葵小僧」・「密偵」・「お雪の乳房」・「埋蔵金千両」の7篇です。
「谷中・いろは茶屋」読書後のあらすじと感想
あらすじ
火付盗賊改 同心・木村忠吾は、谷中にあるいろは茶屋〔菱屋〕のお松に入れ込んでいた。
しかし遊びの金が尽きてきた忠吾は、お松に会えなくなることを思い悩んでいた。
だが世の中には奇特な人物がいるもので、好きな人と遊びなさいと言って、お松に金を与えた。
この奇特な人物は川越の旦那といって、正体は墓火の秀五郎という手荒い急ぎ働きをする盗賊の頭であった。
おかげで、忠吾はまたお松を会えるのだが、しかし配置替えがあり忠吾は上野・谷中まわりから元の役所詰めに戻された。
そうそう外出が出来なくなってしまった忠吾は、お松に会うため役宅にある長屋を無断で抜け出したのだった。
道中、黒装束に身を包んだ盗賊九人を善光寺坂で偶然発見する。
一人残った曲者を忠吾は追跡し、珠数屋・油屋へ入ったのを確認した。
忠吾は近所の若い寺僧に清水門外にある盗賊改方の役所へ急を知らせる頼んだのだった……
感想
第二巻 ・二話「谷中・いろは茶屋」です。
兎忠こと木村忠吾の登場です。
荒々しい火付盗賊改方には似つかわしくない彼ですが、話しを追うごとに成長していきます。
したがって鬼平犯科帳は「木村忠吾・成長記」と言ってもいいぐらいです。(笑)
ちなみに兎忠とは、芝・明神前の菓子屋〔まつむら〕で売り出されている〔うさぎ饅頭〕そっくりだというのでそう呼ばれています。
平蔵が言った
人間というやつ、遊びながらはたらく生きものさ。善事を、おこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける。悪事をはたらきつつ、知らず識らず善事を楽しむ。これが人間だわさ
言葉は奥が深く胸に刺さりました。
登場人物
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次回予告
次回は、鬼平犯科帳 第二巻「女掏摸お富」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。