どうも“とつとつ”です。
totsu-totsu.hatenablog.com
でも書きましたが、波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」は、私のお気に入りです。
定期的に何度も読み返している作品で、Kindleに入れていつも欠かさず持ち歩いています。
そんな「鬼平犯科帳」好きの私ですが、今日は、鬼平犯科帳 第一巻「座頭と猿」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。
■過去の連載記事
鬼平犯科帳 (一)「唖の十蔵」
鬼平犯科帳 (一)「本所・桜屋敷」
鬼平犯科帳 (一)「血頭の丹兵衛」
鬼平犯科帳 (一)「浅草・御厩河岸」
鬼平犯科帳 (一)「老盗の夢」
鬼平犯科帳 (一)「暗剣白梅香」
鬼平犯科帳 第一巻
記念すべき第一巻の収録作品は「唖の十蔵」・「本所・桜屋敷」・「血頭の丹兵衛」・「浅草・御厩河岸」・「老盗の夢」・「暗剣白梅香」・「座頭と猿」・「むかしの女」の8篇です。
「座頭と猿」読書後のあらすじと感想
あらすじ
蛇の平十郎の配下・座頭の彦の市は去年、蓑火の喜之助 に貸し出された。
四谷の麹屋横丁に住む彦の市は、相変わらず四谷御門外の蝋燭問屋〔三徳屋〕治兵衛方へ出入りしている。
三ヶ月前からは、〔おその〕という二十の若い女を囲っていた。
おそのは、愛宕山・門前で茶汲み女をしていた。
そんな彼女を愛宕下に住む表御番医師・牧野正庵のところへもみ療治に出かけた帰途、彦の市は見つけたのだ。
そんなおそのが他に男を作って、度々密会しているらしいことを彦の市は知った。
相手の男に嫉妬した彦の市は、男が小間物屋の徳太郎であることを突き止める。
彦の市は、この徳太郎を殺そうと考える。
じつはこの徳太郎、大盗・夜兎の角右衛門の手下で〔美君子小僧(猿)〕と異名をとった腕利きの盗賊であった……
感想
第一巻・七話「座頭と猿」です。
ひとりの若い女をめぐる愛憎劇です。
〔蛇の平十郎〕一味、彦の市は座頭だが実は目が見えています。
目当ての商家などに按摩療治として入り込み、屋敷の間取りや錠前の蝋型を取るのが役目です。
長谷川平蔵が最後に言った
あのいろっぽいからだへ、男のにおいがしみつくごとに、あの女は得体の知れぬ生きものとなっていくのさ
は印象的な言葉でした。
登場人物
- 座頭の彦の市 - 蛇の平十郎の手下
- おその - 座頭の彦の市の情婦
- 小間物屋の徳太郎 - 夜兎の角右衛門の手下
- 前砂の捨蔵 - 夜兎の角右衛門の手下
- 白玉堂の紋蔵 - 蛇の平十郎の手下
- 酒井祐助 - 火付盗賊改方・同心
- 長谷川平蔵 - 火付盗賊改方長官
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次回予告
次回は、鬼平犯科帳 第一巻「むかしの女」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。