とつとつと

文章が書けない、意見が言えない大人が、チラシの裏にでも書いておけばいいことを「とつとつ」と書いていくブログです。

MENU

池波正太郎の小説 鬼平犯科帳 第三巻「盗法秘伝」読書後のあらすじと感想

どうも“とつとつ”です。

totsu-totsu.hatenablog.com

でも書きましたが、波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」は、私のお気に入りです。

定期的に何度も読み返している作品で、Kindleに入れていつも欠かさず持ち歩いています。

そんな「鬼平犯科帳」好きの私ですが、今日は、鬼平犯科帳 第三巻「盗法秘伝(とうほうひでん)」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。

f:id:totsu_totsu10:20190119032947j:plain

■過去の連載記事

鬼平犯科帳 (一)読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (三)「麻布ねずみ坂」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 第三巻

 

 

第三巻の収録作品は「麻布ねずみ坂」・「盗法秘伝」・「艶婦の毒」・「兇剣」・「駿州・宇津谷峠」・「むかしの男」の6篇です。

今回は鬼平犯科帳 第三巻「麻布ねずみ坂」の読書後のあらすじと感想を書きたいと思います。

f:id:totsu_totsu10:20181117141729p:plain

「盗法秘伝」読書後のあらすじと感想

あらすじ

「麻布ねずみ坂」の事件後、しばらくしてから長谷川平蔵は、火付盗賊改を解任された。

何か失態があっての解任ではなく、平蔵や部下の労をねぎらうためのものであった。

これを機に平蔵は亡き父・宣雄 の墓参りのため、配下の木村忠吾一人を共にして京都へ出発した。

京都への道中、駿河の宇津谷峠を越えたあたりで、平蔵は遠州・見付の宿場から逃げてきた若い男女を無頼漢どもから助けた。

その様子を見ていた善八と名乗る男は、平蔵を気に入ってしまった。

その男、よくよく話しを聞くと、伊砂の善八という盗賊であった。

伊砂の善八は平蔵に惚れ込み、今まで三十年もかけてものにした盗賊の奥義秘伝を教えようとする……。

感想

第三巻・二話「盗法秘伝」です。

この話の初めに、長谷川平蔵は幕府から火付盗賊改方をまた解任されました。

この解任は、火付盗賊改メとして長年にわたっていのちがけに働いた平蔵たちに対する、幕府からの慰労の意味合いが強いです。

平蔵はこの機会をのがしては、父の墓参りも出来ないだろうと思い、木村忠吾のみをつれて京へと旅に出ます。

ひょんなことから盗賊・伊砂の善八から見込まれ、先火付盗賊改メ・御頭の平蔵が盗賊の見習いになるのは、とても面白いです。

盗賊見習いの間、平蔵は木村平蔵という偽名を使っていました。

木村平蔵の木村はやはり木村忠吾の姓から取っています。

伊砂の善八は

血をながさず、争わず、有るところから盗って無いところからは盗らぬ。女子供に手をつけてはいけない……

盗人の本道を真っ直ぐに行く盗賊です。

盗みに入る家やしきについて書かれた〔お目あて細見〕は取り上げましが、伊砂の善八を見逃しました。

鬼平犯科帳(一)「血頭の丹兵衛」でも書きましたが、長谷川平蔵は本格的な盗賊には好意的で、罪も大目に見ます。

最後に気になったのは、見附の枡屋市五郎から盗んだお金の行方です。

どうなったんでしょうか?(笑)

登場人物

興味がある方は是非、下記のサイトにて詳細をチェックしてみてくださいね!!

次回予告

次回は、鬼平犯科帳 第三巻「艶婦の毒」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。

あわせて読みたい

totsu-totsu.hatenablog.com

文章を書くのが苦手で悩む 6

 

■過去の連載記事

文章を書くのが苦手で悩む

文章を書くのが苦手で悩む 2

文章を書くのが苦手で悩む 3

文章を書くのが苦手で悩む 4

文章が書けない理由と対策

書くのが苦手なので、本を読んでみました。

文章を書くのが苦手で悩む 5

書くのが苦手なので、本を読んでみました。(その2)

 

f:id:totsu_totsu10:20181107063200p:plain

 

 

文章を書くのが苦手で悩む

どうも“とつとつ”です。

私は文章を書くことへの苦手意識を克服するため、ブログをはじめました。

ブログをはじめることで、書くことを習慣化することができればと思っています。

昨年の11月からブログを始めて以来、不定期ながら平均週2回はブログを更新しています。

1月22日現在のブログ記事投稿数は、34記事になりました。

文章を要約するのは好きなので、ブログでは池波正太郎の小説、『鬼平犯科帳』のブックレビューをメインに書いてる。

文章を書くのは下手ですが、書く習慣は少しづつだけどついてきていると思います。

ブログ記事を30記事以上書いた現在

相変わらずブログを書くときには、毎回2時間ちかくパソコンの前に座って、試行錯誤しながらブログの文章を考えています。

文章が書けない理由と対策」でも書いたのですが、私は文章を書くときに、いきなり書き始めてしまう悪い癖があります。

なので文を1行書いては消し、2行書いては1行消し……そんなことばかり繰り返してしまいます。

まだまだ書くことへの苦手意識からは抜け出せてはいません。

文章を書くことに苦手意識がある→文章が書けない→苦手意識がさらに強まる→文章を書くこと自体イヤになるという、どうやら負のスパイラルからは簡単には抜け出すことができないと思いました。

今後の課題と対策

文章を書くのが苦手で悩む 5」でも書きましたが、私は、文章力をつけたいがため、とにかく書くしかないと思ってブログまで始めてしまいました。

また書くことに夢中で、文章の基本を身につけようとはしていませんでした。

したがって書くことと並行して、文章作成の基本を学ぶことも始めました。

幸いにも私は書くのは苦手ですが、本を読むことは好きです。

本を読む習慣があるので、 今は文章作成の基本を身につけるための本をよく読んでいます。

現在読み終えた本は、

1.『マジ文章書けないんだけど ~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~』(前田安正・著 大和書房)

2.『そもそも文章ってどう書けばいいんですか? 』(山口拓朗・著 日本実業出版社)

■関連記事

totsu-totsu.hatenablog.com

totsu-totsu.hatenablog.com

 

先ほども書きましたが、私は何か文章を書くとき、いつもいきなり書き始めてしまう悪い癖があります。

文章が書けない理由と対策」で書いた対策を守れずにいます。(笑)

本を読んでみて、「書く時間」と「書く内容を考える時間」は別に考える大切さをあらためて思いました。

この時間をとっておくだけでも、今よりはスムーズに文章を書けるようになるように思います。

また書く前には、文章の中身を整理しておく必要があります。

「どんな記事を書くのか」、「伝えたいことはなにか」、「結論はなにか」を事前に要点をまとめておく。

そして何を書くかを整理して、箇条書きにして書く

そうすることでパソコンの前で文章を1行書いては消し、2行書いては1行消し……そんなことの繰り返しに悩むことも減るのではと思っています。

さいご

昨年の11月からブログを始めて以来、平均週2回はブログを更新しています。

試行錯誤しながら書いたブログ記事投稿数は、30記事を超えました。

まだまだ文章を書くのは苦手で、記事を書き上げるまでに少なくとも2時間はかかってしまいます。

しかし書く習慣は、少しづつだけどついてきていると思います。

余談ですが、また本を購入してしまいました。(苦笑)

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』唐木元(著)という私にピッタリなタイトルの本です。

アマゾンKindleで購入したので少し安く買うことができました。

本を読み終えたら、書く練習もかねてブックレビュー(書評)に挑戦してみたいなぁと思います。

■過去の連載記事

文章を書くのが苦手で悩む

文章を書くのが苦手で悩む 2

文章を書くのが苦手で悩む 3

文章を書くのが苦手で悩む 4

文章が書けない理由と対策

書くのが苦手なので、本を読んでみました。

文章を書くのが苦手で悩む 5

書くのが苦手なので、本を読んでみました。(その2)

池波正太郎の小説 鬼平犯科帳 第三巻「麻布ねずみ坂」読書後のあらすじと感想

どうも“とつとつ”です。

totsu-totsu.hatenablog.com

でも書きましたが、波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」は、私のお気に入りです。

定期的に何度も読み返している作品で、Kindleに入れていつも欠かさず持ち歩いています。

そんな「鬼平犯科帳」好きの私ですが、今日は、鬼平犯科帳 第三巻「麻布ねずみ坂(あざぶねずみざか)」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。

f:id:totsu_totsu10:20190119032947j:plain

■過去の連載記事

鬼平犯科帳 (一)読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 第三巻

 

 

第三巻の収録作品は「麻布ねずみ坂」・「盗法秘伝」・「艶婦の毒」・「兇剣」・「駿州・宇津谷峠」・「むかしの男」の6篇です。

今回は鬼平犯科帳 第三巻「麻布ねずみ坂」の読書後のあらすじと感想を書きたいと思います。

f:id:totsu_totsu10:20181117141729p:plain



「麻布ねずみ坂」読書後のあらすじと感想

あらすじ

長谷川平蔵は、「埋蔵金千両」で小金井の万五郎の重病を得意の指圧で、軽快させた中村宗仙の治療を受けている。

宗仙は、当代きっての指圧の腕を持つが、治療代も高額と言われる。

その治療代は五十両とも百両とも言われていたが、平蔵からは一両もとろうとしない。

そんなある日、火付盗賊改方・同心、山田市太郎は市中を巡回中、宗仙宅に浪人が出入りするのを目撃した。

浪人の後を尾行した市太郎は、その浪人が石川某であることを探り当てた。

すぐさま小房の粂八に・石島某の探りを頼んだ。

粂八が石島某をつけて行くと、ある処へ入っていった。

そこは、江戸でも暗黒界では名の知れた香具師の元締め・羽沢の嘉兵衛の処であった……

感想

第三巻・一話「麻布ねずみ坂」です。

借金に苦悩している山田市太郎に、平蔵が金五両を見舞金として渡すシーンには、読んでいてジーンときました。

配下の些細な変化にも気遣う平蔵は、厳しくもあり、優しい御頭です。

こういう上司のためなら、命を賭してお役目に邁進できるのではないでしょうか。

大阪の香具師の元締め・白子の菊右衛門の名が登場します。

池波氏の他小説、『仕掛人・藤枝梅安』に白子屋菊右衛門が登場しますが、はたして同一人物なのでしょうか。

長谷川平蔵が、白子の菊右衛門の配下・川谷の庄吉へ言った

約束事というものはよくよくむずかしいものじゃ、人間と人間の誓いゆえ、なおさらにな……

という言葉が印象に残りました。

登場人物

興味がある方は是非、下記のサイトにて詳細をチェックしてみてくださいね!!

次回予告

次回は、鬼平犯科帳 第三巻「盗法秘伝」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。

あわせて読みたい

totsu-totsu.hatenablog.com

書くのが苦手なので、本を読んでみました。(その2)

 

■過去の連載記事

文章を書くのが苦手で悩む

文章を書くのが苦手で悩む 2

文章を書くのが苦手で悩む 3

文章を書くのが苦手で悩む 4

文章が書けない理由と対策

書くのが苦手なので、本を読んでみました。

文章を書くのが苦手で悩む 5

 

どうも“とつとつ”です。

totsu-totsu.hatenablog.com

で紹介した、『そもそも文章ってどう書けばいいんですか?』 (山口拓朗・著 日本実業出版社)という、書くのが苦手な私にピッタリなタイトルの本を読み終えました。

文章を書くのが苦手で悩む 5」で書いた通り、書く練習もかねて小学生の読書感想文風な、ブックレビュー(書評)に挑戦してみたいと思います。

 

 

f:id:totsu_totsu10:20181117141729p:plain

そもそも文章ってどう書けばいいんですか?

本の目次

  • CHAPTER 01 ひとつの文章にはひとつの意味を ~社内向けメール編1〜
  • CHAPTER 02 仕事で使う文章には、必ずといっていいほど目的がある ~社内向けメール編2~
  • CHAPTER 03 仕具体的に書くとダンゼン伝わりやすくなる ~報告書・リポート編~
  • CHAPTER 04 具状況に応じてテンプレートを活用する 〜社外へのメール編〜
  • CHAPTER 05 読者ターゲット設定とニーズの把握がすべて ~クライアントへの提案書編~
  • CHAPTER 06 400文字の文章は、ワンメッセージに絞る ~エントリーシート編~
  • CHAPTER 07 ネット上の文章で重要なSEO ~ブログ編1~
  • CHAPTER 08 読者が知りたいことを過不足なく書く技術 ~ブログ編2~

   (引用元:本書目次)

 

ブックレビュー(書評)

そもそも文章ってどう書けばいいんですか?』(山口拓朗・著 日本実業出版社)は伝える力【話す・書く】研究所所長で株式会社アップリンクス取締役、過去には出版社で編集者・記者を務めたのち、

現在、講演や研修を通じて「論理的に伝わる文章の書き方」「好意と信頼を獲得するメールの書き方」「売れる文章&コピーの作り方」「ファンを増やすブログ記事の書き方」などをはじめとした実践的ノウハウを提供する、文章の専門家が「文章術」について解説した本です。

本書はマンガを織り交ぜた対話形式で、文章を書くための基本とコツ、そしてテクニックをストーリー仕立てでわかりやすく解説しています。

登場人物は、生徒役に小学生の頃から作文が大嫌いで文章アレルギーを持つOL「モモ」と、教師役に同僚の元編集者「モジャ先輩」の二人。

本書の良いところ

文章を書く必要に迫られているにもかかわらず、文章を書くのが苦手な人のなかには、そもそも本を読むこと自体が苦手という人が少なくない。

本書は、そもそも文章を書くのが苦手なだけでなく、本を読むこと自体が苦手な人を対象に、マンガを織り交ぜながら、文章の書き方を指導しているので、すごく読みやすいです。

各章の冒頭数ページにマンガを配置することで、文字が苦手な人も読み進めることができると思います。

また「原文」と「修正分」の対比を入れることでどわかりやくなっています。

各章の冒頭数ページはマンガになっており、手に取ってめくった瞬間に、読んでみたい箇所が発見でき、読みやすくてよかったです。

本書のダメなところ

全体を通して、漫才のようなテンポのリズムで読みやすいのですが、ところどころ生徒役・モモのテンション(人に教えを請う態度なのか?)に疑問を感じてしまいました。

特に生徒役・モモのくだけた感じが私には合わず、それが気になって本に集中できませんでした。

私にはもう少しかたい口調のほうがよかったです。

また表紙イラストの女性がラノベ風?で、小心者の私はそのまま外で読むには恥ずかしく抵抗があり、ブックカバーをつけて読んでいました。

f:id:totsu_totsu10:20190117191924j:plain

あと電子書籍でも販売して欲しかったです。

この本の読者の対象者は?

自分の文章に自信が持てない人(私)、

案内文や企画書の文章を書くのが苦手な人(私)、

就職活動のエントリーシートを伝わるように書きたい人にピッタリです。

さいご

「文章を書くのが苦手で悩む 5」で書いた通り、今回書く練習もかねて小学生の読書感想文風な、ブックレビュー(書評)に挑戦してみました。

著者の山口拓朗さんがいう、“悪魔の無限ループ”から抜け出すために、なんども読み返したいと思います。

私のように文章を書くのが苦手な方は、ぜひ読んでみてください。

興味がある方は是非、下記のサイトにて詳細をチェックしてみてくださいね!!

■過去の連載記事

文章を書くのが苦手で悩む

文章を書くのが苦手で悩む 2

文章を書くのが苦手で悩む 3

文章を書くのが苦手で悩む 4

文章が書けない理由と対策

書くのが苦手なので、本を読んでみました。

文章を書くのが苦手で悩む 5

池波正太郎の小説「鬼平犯科帳 第二巻」読書後のあらすじと感想

 

どうも“とつとつ”です。

totsu-totsu.hatenablog.com

でも書きましたが、波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」は、私のお気に入りです。

定期的に何度も読み返している作品で、Kindleに入れていつも欠かさず持ち歩いています。

そんな「鬼平犯科帳」好きの私ですが、今日は、「鬼平犯科帳 第二巻」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。

f:id:totsu_totsu10:20190119031610j:plain

■過去の連載記事

鬼平犯科帳 (一)読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「蛇の目」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「谷中・いろは茶屋」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「女掏摸お富」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「妖盗葵小僧」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「密偵」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「お雪の乳房」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「埋蔵金千両」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 第二巻

 

 

作品

第二巻の収録作品は「蛇の目」・「谷中・いろは茶屋」・「女掏摸お富」・「妖盗葵小僧」・「密偵」・「お雪の乳房」・「埋蔵金千両」の7篇です。

f:id:totsu_totsu10:20181117141729p:plain

蛇の目

totsu-totsu.hatenablog.com

谷中・いろは茶屋

totsu-totsu.hatenablog.com

女掏摸お富

totsu-totsu.hatenablog.com

妖盗葵小僧

totsu-totsu.hatenablog.com

密偵

totsu-totsu.hatenablog.com

お雪の乳房

totsu-totsu.hatenablog.com

埋蔵金千両

totsu-totsu.hatenablog.com

感想

鬼平犯科帳 第二巻は終了です。

収録作品は「蛇の目」・「谷中・いろは茶屋」・「女掏摸お富」・「妖盗葵小僧」・「密偵」・「お雪の乳房」・「埋蔵金千両」の7篇です。

本書では、鬼平犯科帳 第一巻で登場し密偵となった、相模の彦十と小房の粂八が本格的に働き始めます。

小房の粂八は、鬼平犯科帳(一)「暗剣白梅香」で登場した船宿〔鶴や〕の主人となり、そこを拠点に市井の情報活動をしています。

また、鬼平犯科帳(一)「本所・桜屋敷」で登場した、平蔵とは青年時代を共に高杉道場で剣術修行に励んだ親友・岸井左馬之助も第二巻でも登場します。

鬼平犯科帳(二)「妖盗葵小僧」で登場した葵小僧は、長谷川平蔵が今まで対してきた盗賊の中で一番の難敵でした。

被害先の妻や娘を凌辱することで、被害者の恥が世間に広まるのを恐れて事件を内密にすることまで計算づくでやっている知能犯で、ほんとうに厄介な盗賊でした。

被害件数、被害総額とも今までの盗賊よりはるかに多いです。

そんな葵小僧の跳梁跋扈に、平蔵の面目は丸つぶれとなり、一時期は火付盗賊改、二人体制という異例な処置も取られたほどでした。

また本書・第2話「谷中・いろは茶屋」では、兎忠こと火付盗賊改方・同心、木村忠吾が初めて登場します。

忠吾は荒々しい火付盗賊改方には似つかわしくない男ですが、巻を追うごとに火付盗賊改方・同心として立派(?)に成長していきます。

したがって鬼平犯科帳は木村忠吾の成長記と言ってもいいぐらいです。(笑)

ちなみに兎忠とは、芝・明神前の菓子屋〔まつむら〕で売り出されている〔うさぎ饅頭〕そっくりだというので、そう呼ばれています。

この頃(鬼平犯科帳 第2巻)の長谷川平蔵は、火付盗賊改の御頭になってから六年がたっており、あぶらがのりきっている時期だけあって、彼の勘ばたらきも見事なものです。

興味がある方は是非、下記のサイトにて詳細をチェックしてみてくださいね!!

次回予告

次回は、鬼平犯科帳 第三巻「麻布ねずみ坂」の読書後のあらすじとコメント(ネタばれ)を書きたいと思います。

あわせて読みたい

totsu-totsu.hatenablog.com

池波正太郎の小説 鬼平犯科帳 第二巻「埋蔵金千両」読書後のあらすじと感想

どうも“とつとつ”です。

totsu-totsu.hatenablog.com

でも書きましたが、波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」は、私のお気に入りです。

定期的に何度も読み返している作品で、Kindleに入れていつも欠かさず持ち歩いています。

そんな「鬼平犯科帳」好きの私ですが、今日は、鬼平犯科帳第二巻「埋蔵金千両(まいぞうきんせんりょう)」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。

鬼平犯科帳 第二巻は「埋蔵金千両」で終了です。

 

f:id:totsu_totsu10:20190119031610j:plain

■過去の連載記事

鬼平犯科帳 (一)読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「蛇の目」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「谷中・いろは茶屋」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「女掏摸お富」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「妖盗葵小僧」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「密偵」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「お雪の乳房」

鬼平犯科帳 第二巻

 

 

第二巻の収録作品は「蛇の目」・「谷中・いろは茶屋」・「女掏摸お富」・「妖盗葵小僧」・「密偵」・「お雪の乳房」・「埋蔵金千両」の7篇です。

f:id:totsu_totsu10:20181117141729p:plain

埋蔵金千両」読書後のあらすじと感想

あらすじ

太田万右衛門は、夏頃から病魔に襲われ衰弱していた。

死を悟った万右衛門は、彼の世話をしている女・おけいに、かつて自分が小金井の万五郎という大泥棒だったことを打ち明ける。

万右衛門は、おけいに武州・小金井に千両の隠し財産があり、半分をおけいにやる代わりに、信州・上田にいる男を連れてきてほしいと頼んだ。

おけいは、万右衛門の頼みを聞きいれ、信州へ旅立つ。

しかし万右衛門は、その後、医師の中村宗仙が治ると請負い、実際に治りかけると、おけいに隠し財産のことを漏らしたのを後悔するのであった……

感想

第二巻・七話「埋蔵金千両」です。

中村宗仙の治療のおかげで万右衛門は生きられると感じた途端、金への執着が蘇り、まだ直りきっていない身体をおして先に隠し金を掘り出す為に旅立ちます。

太田万右衛門こと小金井の万五郎、昔は荒稼ぎと急ぎ盗(いそぎばたらき)で売った大泥棒でした。

大泥棒だけあって金への執着心・欲深さはすごく、命を削りながらも隠し金を掘り出す為に旅立つ小金井の万五郎の姿は、読んでいてとても滑稽でした。

信州・上田に旅立ったおけいの、その後の行動もやはりで、人間らしくておもしろいです。

改めてお金の力はすごいと思いました。(苦笑)

登場人物

興味がある方は是非、下記のサイトにて詳細をチェックしてみてくださいね!!

次回予告

鬼平犯科帳 第二巻は「埋蔵金千両」で終了です。

次回は、「鬼平犯科帳 第二巻」の読書後のあらすじとコメント(ネタばれ)を書きたいと思います。

totsu-totsu.hatenablog.com

池波正太郎の小説 鬼平犯科帳 第二巻「お雪の乳房」読書後のあらすじと感想

どうも“とつとつ”です。

totsu-totsu.hatenablog.com

で注文していた、「そもそも文章ってどう書けばいいんですか? 」(山口拓朗・著 日本実業出版社)という、書くのが苦手な私にピッタリなタイトルの本が届きました。

本を読み終えたら、書く練習もかねて小学生の読書感想文風な、ブックレビュー(書評)を書いてみたいと思います。

 

totsu-totsu.hatenablog.com

でも書きましたが、波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」は、私のお気に入りです。

定期的に何度も読み返している作品で、Kindleに入れていつも欠かさず持ち歩いています。

そんな「鬼平犯科帳」好きの私ですが、今日は、鬼平犯科帳第2巻「お雪の乳房(おゆきのちぶさ)」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。

f:id:totsu_totsu10:20190119031610j:plain

■過去の連載記事

鬼平犯科帳 (一)読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「蛇の目」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「谷中・いろは茶屋」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「女掏摸お富」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「妖盗葵小僧」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 (二)「密偵」読書後のあらすじと感想

鬼平犯科帳 第二巻

 

 

第二巻の収録作品は「蛇の目」・「谷中・いろは茶屋」・「女掏摸お富」・「妖盗葵小僧」・「密偵」・「お雪の乳房」・「埋蔵金千両」の7篇です。

f:id:totsu_totsu10:20181117141729p:plain

「お雪の乳房」読書後のあらすじと感想

あらすじ

芝・横新町〔しろこや〕という煙草屋の隠居の身である鈴鹿の又兵衛は、盗賊の頭である。

今の手下は十七名だが、かつては諸国を股にかけた盗賊で、全盛期には七十余名の配下をかかえ、あの蓑火の喜之助や夜兎野、角右衛門などど共に、盗賊の間で幅をきかせた存在であった。

又兵衛には亡妻、およしとの間にお雪 という十八歳になる一人娘がいる。

今は又兵衛の亡妻およしの弟である、浅草・田原町の足袋屋で、〔つちや善四郎〕の家で暮らしている。

お雪は老父が盗賊であることなど、夢にも思ってはいない。

かの妖盗・葵小僧の事件が解決して間も無く、鈴鹿の又兵衛は引退を決意した。

そのためには配下にのために、おさめ金を用意しなければならない。

〔おさめ金〕というのは、盗賊界でいう一種の〔退職金〕のようなものである。

自身の引退を考え、最後の盗みをするつもりで準備を進めていた、そんなある日、又兵衛は善四郎から一人娘のお雪に男ができたことを知らされる。

その相手の男とは、火付盗賊改方 ・同心 木村忠吾であった……

感想

第二巻・六話「お雪の乳房」です。

盗人・鈴鹿の又兵衛の娘、お雪と火付け盗賊改メ方・同心木村忠吾の恋の話です。

谷中・いろは茶屋では、お松にうつつをぬかして通いつめ、それが原因で、大盗・墓火の秀五郎一味の逮捕につながりました。

そして今度は、お雪との恋がきっかけになり盗人一党を一網打尽にしました。

兎忠こと木村忠吾、持ってる男です、頼りないですが。

この頃の平蔵は、火付盗賊改の御頭になって六年になっており、あぶらがのりきっている時期だけあって、平蔵の勘ばたらきも見事です。

登場人物

興味がある方は是非、下記のサイトにて詳細をチェックしてみてくださいね!!

次回予告

次回は、鬼平犯科帳 第二巻「埋蔵金千両」の読書後のあらすじと感想(ネタばれ)を書きたいと思います。

あわせて読みたい

totsu-totsu.hatenablog.com